0798-54-6202(社会学部事務室)

©2019 by 世界民俗学研究センター The Center for World Folkloristics. Proudly created with Wix.com

​​センター長 ご挨拶

 関西学院大学世界民俗学研究センターは、次の5点を目的として、2019年4月に関西学院大学特定プロジェクト研究センターの一つとして設置されました。

 

1.世界民俗学に関する国際的情報収集

2 世界民俗学の理論構築

3 世界民俗学に関する国際的情報発信

4 世界民俗学に関する研究者養成

5 世界民俗学に関する対社会的知識公開

 

 センターの研究員は、関西学院大学の民俗学・文化人類学担当教員を専任研究員とし、アメリカ、ドイツ、ブルガリア、中国、韓国、日本の民俗学において第一線で活躍する研究者を客員研究員として組織しています。

 センターでは、具体的事業として、理論民俗学研究会の開催、関西学院大学民俗学・文化人類学リブレットシリーズの刊行、若手研究者養成セミナーの実施、大学院教育、民俗学に関する学術情報の公開と普及活動などを行なっています。

 民俗学的知識の公開、普及にも力を入れていますので、民俗学に関するご質問、講演依頼(講師派遣)など、センター宛て、お気軽にお問い合わせください。

 関西学院大学世界民俗学研究センター長・教授 島村 恭則

 

​​関西学院大学

世界民俗学​研究センター

THE CENTER FOR WORLD FOLKLORISTICS


民俗学・文化人類学リブレット

 人文社会科学全体の中で、民俗学と文化人類学という二つの領域が併存している状況は、洋の東西を問わず、広く世界中で見ることができる。これは、二つの学問領域が重なり合う面を多々持ちながらも、それぞれ出自や特性を異にしているためである。もっとも、だからといって両者が排他的な関係にあるわけではない。事実、文化人類学が民族学と言われていた時代、日本には「二つのミンゾクガク」という伝統があった。その後、民俗学は自文化研究に主眼を置き、文化人類学は異文化研究に特化していったが、グローバル化の影響で自他の境界が曖昧となりつつある今日、両領域はそれぞれの学問的特性を尊重しあい、かつ協働すべきところは協働して、ともに人類文化の究明に向かって進んでいる。民俗を意味するfolkloreという言葉の発祥地であり、近代人類学を主導したイギリスでは、近年改めて両領域の関係が見直されるようになっているが、それは必然的な流れと言えよう。

 関西学院大学社会学部・社会学研究科では、こうした学問的潮流を強く意識して、民俗学・文化人類学の教育・研究を実践している。具体的には、2016年、学部教育改革の一環として、学部内に6つの「専攻分野」を設置した。その中の一つに、「フィールド文化学専攻分野」があり、ここでは民俗学と文化人類学をそれぞれ専門とする専任教員が、「現代民俗学」と「文化人類学」の講義・ゼミを開講している。また、これと対応して、大学院社会学研究科においても、「現代民俗学」と「文化人類学」の講義・ゼミが開講されている。さらに、学部・大学院とも、国内外からこれらの分野の専門家を兼任講師として招聘し、多様な科目を開講している。こうして、関西学院大学社会学部・社会学研究科は、民俗学・文化人類学を学部から大学院まで一貫して専門的に学ぶことができる教育・研究機関となっており、また国内における数少ない民俗学の国際的教育研究拠点の一つとしての位置を占めるに至っている。

 「関西学院大学現代民俗学・文化人類学リブレット」は、こうした恵まれた環境の中で、民俗学・文化人類学の教育・研究に携わる教員や研究者が、その最新の研究成果および講義内容を、学生や研究者、そして広く社会に対して、わかりやすく伝えることをめざして刊行するものである。本シリーズが、日本国内はもとより、将来的に外国語への翻訳を通じて、世界中の民俗学・文化人類学の進展に寄与することを心から願っている。


2019年4月1日


関西学院大学世界民俗学研究センター

「関西学院大学現代民俗学・文化人類学リブレット」ジェネラル・エディター

                            島村恭則・桑山敬己

刊行予定一覧

(いずれも仮題。随時刊行)


荒井芳廣『現代フォークロア10の視点』

アンドリューズ、デール『アニメ聖地巡礼と現代の宗教民俗学』

王暁葵『記憶と文化遺産の民俗学』

金子直樹『廃墟のフォークロア』

金城ハウプトマン朱美『ドイツの現代民俗学』

河合洋尚『景観人類学入門』

桑山敬己・島村恭則・鈴木慎一郎『文化人類学と現代民俗学』

小長谷英代『文化人類学・民俗学の〈アート〉』

崔杉昌『韓国民俗学入門』

周星『中国の現代民俗学――文化人類学とのかかわり』

鈴木慎一郎『カルチュラル・スタディーズ』

武田俊輔『祭りと地域メディアの現代民俗学』

樽井由紀『温泉のフォークロア』

中谷文美『布とファッションの人類学』

中村 貴 『中国で民俗学を研究する――日本人民俗学者が語る現代中国民俗学』

政岡伸洋『民俗学フィールドワーク入門』

松田 陽『古墳のフォークロア』

村上忠喜『文化遺産と民俗学』

八木透『通過儀礼と家族の民俗学』

八木康幸『フォークロリズムの民俗学』

山 泰幸『まちづくりの民俗学』

山﨑遼『イギリスの民俗学』

ヨトヴァ、マリア『食の人類学』

林承緯『台湾民俗学入門』

(以下、続刊)

 
 

​​研究員一覧

センター長

島村 恭則 (関西学院大学大学院社会学研究科教授)


センター副長

桑山 敬己 (関西学院大学大学院社会学研究科教授)


専任研究員

山 泰幸 (関西学院大学大学院人間福祉研究科教授)

鈴木慎一郎 (関西学院大学大学院社会学研究科教授)


客員研究員

岩本通弥 (東京大学大学院総合文化研究科教授)

八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

南 根祐 (韓国・東国大学校教養部教授)

周 星 (愛知大学国際コミュニケーション学部教授)

王 暁葵 (中国・南方科技大学社会科学高等研究院教授)

吉村亜弥子 (シカゴ大学図書館司書)

金城ハウプトマン朱美 (富山県立大学工学部准教授)

林 承緯 (台北芸術大学建築与文化資産研究所教授)

ガリア・ペトコヴァ (ブルガリア国立演劇映画芸術アカデミー客員講師)

中村 貴 (華東師範大学社会発展学院民俗学研究所専任講師)

オブザーバー

岡本真生(関西学院大学非常勤講師)

孫 嘉寧(関西学院大学非常勤講師)

三隅貴史(関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程・島村研究室)

呉 松旆(関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程・桑山研究室)

チョンヒソン(関西学院大学大学院人間福祉研究科博士後期課程・山研究室)

坂元美咲(関西学院大学大学院人間福祉研究科博士後期課程・山研究室)

李 軒羽(関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程・島村研究室)

民俗学とは?

民俗学とは、18世紀のフランスを中心とする啓蒙主義や、19世紀初頭にヨーロッパ支配をめざしたナポレオンの覇権主義に対抗するかたちで、ドイツのヘルダー、グリム兄弟によって土台がつくられ、その後、世界各地に拡散し、それぞれの地域において独自に発展をみた学問分野で、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相〉とは異なる次元で展開する人間の生を、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相〉と〈それらとは異なる次元〉との間の関係性も含めて内在的に理解することにより、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相〉の側の基準によって形成された知識体系を相対化し、超克する知見を生み出すことを目的としています。
(島村恭則「現代民俗学」『文化人類学と現代民俗学』桑山敬己・鈴木慎一郎・島村恭則、風響社、2019年)

IMG_1897 (1).jpg
 

お問い合わせ

​民俗学に関するお問い合わせ、関西学院大学大学院(民俗学・文化人類学)への進学相談などは、下記までご連絡ください。

〒662-0891 兵庫県西宮市上ケ原一番町1−155
関西学院大学世界民俗学研究センター

0798-54-6202(社会学部事務室)